タロットカードの「月（The Moon）」は、メジャーアルカナの18番目のカードで、幻想、無意識、不安、そして内なる探求を象徴しています。このカードには、夜空に輝く月が描かれており、その光が照らすものは完全には見えず、曖昧さや誤解を生じさせます。カードには、道を進む犬と狼、そして水中から現れるカニが描かれており、これらは本能や無意識の象徴です。
「月」のカードが示すのは、直感や感情に深く関わる時期であり、表面的な現実とは異なる何かを感じ取る必要があることを意味します。このカードが現れるとき、真実が隠されているか、迷いが生じている可能性があります。未来や状況が不確かで、混乱や誤解がつきまとうことを表しています。しかし、この曖昧な状況の中で、自分の直感や内なる声を信じて進むことが求められています。
逆位置の「月」は、誤解や幻想から目覚め、真実に向き合うことを示すこともありますが、逆に深い不安や恐れにとらわれ、行動が制限されている状態を表すこともあります。この場合、感情のバランスを取り戻すために冷静な判断が必要です。
「月」のカードは、感情や無意識の世界を探求し、見えないものや曖昧な状況を克服するための強い直感力を発揮することを促します。
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